INTERVIEW & NEWS

<Profile>
兵庫県出身の大阪育ち。
幼少期から引っ越し・転校を繰り返し、高校時代の恩師に勧められ宮崎の国際大学にてコミュニケーション手段としての英語に触れる。
前職では働き方改革に関する一般社団法人に属し、2019年4月より地域おこし協力隊として東京都から新富町に移住。

「1+1」の掛け合わせで、力を無限に広げるチームビルディング

—地域おこし協力隊として、どのような取り組みをしているのですか?

福島:人に関わる開発をしています。
現在の取り組みとして2つの柱があり、1つ目はチームビルディングを目的とした外部への研修。

2つ目は、地域おこし協力隊内のチームビルディングです。

地域おこし協力隊が8人もいる地域は珍しいと思うので、1人1人が「1」の力ではなく、掛け合わせで無限大の力にしていくための手助けをしたいと考えています。

—地域おこし協力隊にエントリーしたきっかけは何ですか?

福島:以前、「Team WAA!」とこゆ財団のイベントで新富町を訪れたのがきっかけ。

こゆ財団の取り組みはもちろんですが、特に「世界一チャレンジしやすいまち」というビジョンに、

『これだ!!』

と、直感したというのが大きな要因ですね。

組織の生産性を低下させる「壁(かべ)」

—なぜ、そのビジョンに共感したのですか?

福島:前職での経験が大きく影響していると思います。

一般社団法人で、働き方改革について企業の人事担当者とお話をする機会が多くありました。

その中で、ほとんどの方が口にする言葉が『壁(かべ)』。

上司と部下の壁、組織間の壁、同僚との壁。

壁があるから相談できないし、助けを求められず、結果的に生産性が落ちてしまうということが分かりました。

その時に出会った言葉が『心理的安全性』。

心理的に安全とは何なのか考えていた時に出会ったのが「日本即興コメディー協会」です。

自分が躊躇し、言葉を選んでいたら即興劇が完結しないから、事前に心理的安全性を生み出すためのワークをしていた。

このワークが面白くて、2017年の夏から本格的に学び出し、少しずつ社員教育などで講師として呼んでいただけるようになりました。

その最中で出会った「世界一チャレンジしやすいまち」というビジョン。
私の中で心理的安全性と見事にリンクしたのです。

—心理的に安全ではない状態とは具体的にどのようなものですか?

福島:例えば1つのプロジェクト会議を例に挙げてみます。

その会議の中で、チームリーダーが「これをしよう!」と口にすれば、他のメンバーは周りの目を気にして意見できないケースがある。

本当は、別のメンバー考えた意見の方が良いかもしれないのに、チームリーダーの意見で走ってしまう。

この繰り返しが、多くの企業で起こっているのです。

もちろん、地域で生活する上でも必要なもの。
仮に新富町で生活する環境に心理的安全性がなければ、人々が心から誇れる町にはなれないと思います。

知らない地域で生活する上で必要なネットワーク

—なるほど。では、新富町には心理的安全性が顕在化されているのですか?

福島:私の中では、こゆ財団がいるから心理的安全性が保たれているのではないかと考えています。

「地域おこし協力隊にエントリーしたい」

と、口にできたのも意見しやすい環境があったからだと思います。

そのように考えるきっかけになった実際の話。

子供が通う小学校で、「福島さんの地区は何ですか?」と質問されたのですが、他の地域では、引っ越してきたばかりの土地で地区名を知る手段がないのではないかと感じました。

そのような状況で「あそこに行けば分かる」という場所が新富町にはあるのです。

—知らない土地で生活すると、どうしてもぶつかりそうな壁ですね。他にはこゆ財団と関わって感じた良さなどありますか?

福島:やはりスピード感!

以前、「Team WAA!」のイベントで、自転車を使った町おこしを提案したことがあるのですが、その後、新富町に1台目の自転車が来たのは約1週間後。

あまりのスピード感と、私たちの想いが実現したことが嬉しくすぐ新富町に向かったのを覚えています。

私の中で、町おこしと自転車は大きな繋がりがあるとも考えているのですよ。

自転車だから表現できる地域らしさ

—自転車を活かした町おこしですか?

福島:はい。外部研修にも自転車を活用したいと考えてます。

自家用車がないと不便だと言われる宮崎県だからこそ、あえて自転車で目的地を巡りたい!

ゆっくりとした時間の流れの中で、新富町の街並み、気温、香りなどを自分の手と足で進んでいく自転車は、地域を知っていただく最高のアイテムだと思うのです。

また、自転車で移動したからこそ生まれる話題もあると考えているので、県外の方と新富町の方とのコミュニケーション手段としても期待している。

—そのような想いを実現するためには、どのような方に新富町へ来て欲しいですか?

福島:人材が不足しているから特定の人に来て欲しいというイメージは私の中にはありません。

新富町にはポテンシャルの高いメンバーが揃っていて、まずはこの空気感を1人でも多くの人に触れてもらいたい。

新富町やこゆ財団での体験と、私の心理的安全性を生み出すワークを掛け合わせて、県外から来られた方が帰りの飛行機で新富町での出来事を思い出してもらい、誰かに話したくなるプランニングやアテンドをしていきたいですね。