INTERVIEW & NEWS

<Profile>
愛知県名古屋市出身。
大学院修了後、民間商社に入社。その後シンクタンクに属し、まちづくりに関する調査などを行う。
2019年4月より、地域おこし協力隊として愛知県から新富町へ移住。

 

繁栄と共に失った幸福

—地域おこし協力隊にエントリーしたきっかけは何ですか?

橋本:まちづくりには学生時代から関心がありました。

そんな中こゆ財団を通じて地域おこし協力隊の募集を知り、新富町に移住することを決意しました。

—まちづくりに関心を持つようになったきっかけは何ですか?

橋本:中学生の頃に起こった出来事が大きく影響していると思います。

その頃、近所に大型ショッピングモールができたことで地元は賑わいをみせた。

側から見れば便利になって良いことだと思うのでしょうが、あっという間に地元の商店街がシャッター街に。

商店街で友人と話をするのが好きだった祖父は、憩いの場を失って引きこもりがちになり、どんどん元気がなくなっていきました。

おじいちゃん子だった私は、そんな祖父の姿を見ている中で、利便性だけでは人は幸せになれないと痛感。

それ以来、幸せな人生を送るために、生活の拠点となるまちづくりが大きく影響すると考え、関心を持つようになっていったのです。

海外生活で気付かされた今までの自分

—では、その頃から自分の住むまちを活性化させたいと考えていたのですか?

橋本:いいえ。

まちづくりと向き合う機会にはなったと思いますが、学生の頃は、どちらかと言うと早く地元を離れたいと考えていました。

もっと言うと日本を早く出たかった。

大学に進学してからはほとんど海外での生活。

しかし、海外で生活すればするほど、日本人らしい生活を送りたいと考えるようになり、ご飯と味噌汁を食べ、日本人のコミュニティーにも入りました。

「これまでは、日本(地元)の悪い部分を見て否定しかしていなかった」

と、気付かされた。

いつしか、「これからの日本を作る人材になりたい」という考えを持つようになり、本格的にまちづくりを仕事にするようになったのです。

将来のキャリアに直結できる場所

—まちづくりに関わるようになって気づいた新富町の魅力や課題などはありますか?

橋本:生活環境が良いということが1番の魅力だと思います。
空気や景色は綺麗で食べ物も美味しい。

また、地域おこし協力隊として関わることで、直に将来のキャリアにつながるというのも魅力ですね。

課題としては、交通の便や買い物などの利便性は悪いのかと思いますが、利便性を求めていたら、そもそも地域おこし協力隊にエントリーしていない。

多少過酷な環境の方が、自分自身成長できて良いと思います。

—なるほど。将来のキャリアとは具体的にチャレンジしたいことがあるのですか?

橋本:現在3つの目標があります。

1つ目は起業。
商品開発などを行い、6次産業化して商品の販売を行なっていくなどしていき地域経済に貢献していきたいと考えています。

2つ目は組織に属すること。
こゆ財団のような組織に非常勤として、スポット的に関わっていきたいです。

3つ目は大学との関わり。
こゆ財団は、慶應大学の大学院と一緒にまちづくりに関する授業を作っていこうと動いているので、そのプロジェクトに私も関わりながらスキルを磨きたいです。

将来的には、まちづくりに様々な角度から参入できる個人事業主として活躍したい。

そのために必要な経験が得られる今回のチャンスを存分に活かしていきたいです。

受け取った“バトン”を次の時代へ

—それらをチャレンジしていく中で大切にしていることはありますか?

橋本:「できない」ということを考えないようにすることです。

できないことを口にするのは簡単ですが、それをいかにカタチにしていくか。

それを大切にしながら、ずっとまちづくりに関わっていきたいと考えています。

そのためには、同じ志を持った若い世代を多く集めたい。

そうすることで、私が先輩方から受け取った“バトン”を次の世代に渡すことができると思うのです。

そして、その子達の時代を作り、次の世代へ…

そうやって次世代に継承されていくキャリアやスキルを、新富町で築いていきたいと考えています。