INTERVIEW & NEWS

新富町商店街にある生花店「GREEN SHOP K FLOWER」は、平成26年に創業した長友恵一さんが代表をつとめるお店だ。高齢化の進む町にあって、生花店を営む上での苦労や、感じている課題のことを、長友さんに伺った。

叔父の言葉から3ヶ月で創業

—創業したきっかけは何ですか?

長友:今の店と同じ場所に、以前は福岡生花店というお店がありました。ここは叔父が高鍋で経営しているお店の支店だったのですが、それがなくなるという話を聞いたのがきっかけで、私が創業することなりました。

なくなってしまうのはさみしい感じがしたので、この場所でやっていこうと決めたのですが、本当にあっという間にことが進みましたね。だいたい3ヶ月で開業することになりましたので。

デザイナーになりたかった学生時代

—以前から花に興味があったのですか?

長友:学生の頃はデザインに関する仕事がしたいと思っていて、広告や映像関係のデザインを学ぶ専門学校に通っていました。

だけど、思うような就職先がなく、宮崎の工場に勤めていた間に体調を崩して退職。それがきっかけで、おじさんの仕事を手伝うようになりました。

以前から花に興味があったという訳ではありませんが、今は面白いと思っています。プロとして技術や知識を磨くために、今も花の勉強を続けています。

国道から商店街への動線づくり

—商店街で仕事をしていく上で苦労する点はありますか?

長友:苦労…しかないですね(笑)
大々的に広告宣伝をしてこなかったので、知名度もまだまだ。本当にこれからっていう感じです。

国道10号線がすぐ近くを走っているのですが、商店街には立ち寄らずそのまま通過してしまう人がほとんどなので、国道からこちらに引き込むような動線づくりが今後の課題かなと感じています。

—主にどんな方がお客様として利用されるのですか?

長友:以前のおじさんの店でご贔屓にしてくださった常連客と、その方が紹介してくれたお客様がほとんどです。ほかに、地元の企業の方や、冠婚葬祭などでの需要もあります。

常連客も年々ご高齢になっていますので、もう少し若い世代の方々にも利用していただけるといいですね。店内のレイアウトなども含めて、今後受け入れ態勢をもっともっと整えていきたいです。

商店街に不足している「集いの場」

—商店街の課題はなんだと思いますか?

長友:気軽に立ち寄れるような場所が少ないですね。最近では「こゆ野菜カフェ」ができるなど、少しずつお店も増えてはいますが、ファストフード店感覚で子どもたちが気軽に立ち寄れる「集いの場」があるといいのではと思います。

そこに学生など若い人たちが集まり、商店街で活動してもらうことで、大人になってからも思い出してもらえる場所が増えるのではと。

何をするにでもコンパクトで便利なまち

—新富町の良さはなんだと思いますか?

長友:良い意味でコンパクトな町という点です。
町外の人にはあまり知られていないかもしれませんが、新富町にいれば大概のものは手に入ります。

手芸店やゴルフ店のような専門店が点在しているほか、ちゃんと病院なども揃っているので、生活する上で必要なものは新富町でほとんど手に入るんじゃないかと思います。

だからこそ、町外の人にもっと知ってもらいたいですし、情報発信の上手な人がもっと増えると助かりますね。

地元に根付いた店舗づくり

—今後、どのような展開をしていきたいですか?

長友:まずは売上を安定させること。それがないことには始まりませんしね。

そのためにも、レイアウトを含め自分が理想とするお店づくりにも挑戦していきたいと思います。今のお店自体は昔ながらの生花店という印象をお持ちになると思うので、もう少し若い世代でも立ち寄りやすいような、お洒落なレイアウトも取り入れたい。

そしてこのお店も、地元の方がくつろげる場所になればいいなと思います。

平成30年12月からは、この商店街で毎月第三日曜に開催される「こゆ朝市」にも参加。1回目は、ハーバリウム(観賞目的で制作されたガラス瓶入りの植物標本)のワークショップをしたんですよ。

これを機に、地域に根付いたイベントなども積極的に参加して、お店自体の知名度も上げていきたいですね。

そのような取り組みから、子どもたちがもっと花に興味を持ち、花をプレゼントしあえる文化を広げていきたいと思います。

====================

子供達の通学路にもなっている商店街。
その商店街に子供達が立ち寄りやすい場所を作ることで、平日でも人の溢れる場所にしていきたいと考える長友さん。

未来を見据えた場づくりで、商店街はもっと地元の人に愛される場所になる。